セイエイカン
鉄筋コンクリートに挑む
競売にかけられてた100年前に建てられた清栄館
入札するのに迷いは無かった。
これは今まで入手した不動産の中で1番困難な建物
だと確信できたから
ゴミとコンクリートのガラだらけ、外壁、内壁の損傷が酷く、建物にかなり水が廻っている。
映画館の面影とその後ブラウス工場が入居してた痕跡を残したこの建物、実に面白い。
建物内にある大量の工業製品とゴミ
分別しながら手作業と業者さんに依頼して半年かかりました。
次に内外のコンクリート爆裂のフレームを修復
削りとエポキシ箇所のチェックにマーキング
外壁アート並の修復箇所、水が廻り、スカスカの様です。
虫歯の治療の様に削りまくり、その後整形にはいり
フレーム修復は完了しました。陸屋根防水、建物全塗装と費用と時間はかかりましたが、かなり勉強できたと思います。
内部は私がデザインしました。
お客様に見て頂く箇所は無垢材や300年前の古材を
割って貰い壁を造作。三階の家族が使う空間は
全て合板を使用し、コストを削減。
竣工から年月は経ち続ける訳ですが、ノスタルジーな世界観を醸し出すセイエイカンは、色あせる事なく人を感動させてくれます。
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